2017/12/30

2017年のストックフォト状況総括

2017年のストックフォトの置かれている状況を、当スタジオの売上データをベースに総括する。参考にしてくれたまえ。



まずは2017年の当スタジオの活動状況を数値で示そう。

・登録枚数 25%増
・ダウンロード数 61%増
・売上 35%増
・売上単価 -16%減

登録枚数の伸び以上にダウンロード数、売上共に大きく伸びている。登録数を増やせば売上が自然と伸びる状況が続いている。この状況は2018年も継続されるだろう。

ダウンロード数と売上の伸長率の大きな違いは売上単価の減少で説明できる。売上単価の減少は利益率が減少していることを示している。その理由については別な数値で後で見ていく。


売上単価減少の理由

理由を考えるにあたり、まずは当スタジオのメインであるシャッターストックの状況を示そう。

・ダウンロード数 70%増
・売上 65%増
・売上単価 -3%減

売上単価の減少はあるものの、ほぼ誤差の範囲と考えられる。ダウンロード数、売上の伸長率も同水準で高い。シャッターストックでは売上単価の減少は起こっていないということ。


次にストックフォトサイト毎に売上の伸びを比較してみる。

シャッターストック 65%増
・フォトリア 17%増
・ピクスタ 15%増
・フォトライブラリー -27%減

シャッターストックにおける売上が大きく伸びていることは前にも述べたが、フォトリアもピクスタもそこそこ伸びている。明らかに一人負けなのがフォトライブラリー。フォトライブラリーは売上単価が高い。

このことから、売上単価が高いフォトライブラリーの売上が落ち込んでいるため、販売単価が減少していたことが分かる。

ただし売上全体に占めるフォトライブラリーの割合はそれほど大きくないので、十分他の3社でカバーできる。


フォトライブラリーの凋落は続く

他社が伸びている状況で一人負け状態のフォトライブラリー。この老舗の凋落は2018年も継続するだろう。というよりより一層深刻な状況に進むと思われる。

何かしらの改善施策が必要なのだが、販売単価・コミッション率の改悪など、自分で自分の首を絞めるような対応をしているのが現実だ。

参考:【フォトライブラリー】手数料率の更なる改悪

2018年はフォトライブラリーでの新作投入は止めることにする。

フォトライブラリーを主力にしているコントリビュータは早めにシャッターストックへ移るなりの対応をした方が良いだろう。