先にストックフォトの2018年大胆予想を書いたが、かなり好評だったので、2018年大胆予想の続編をお届けする。
まだ前回の「ストックフォトの2018年大胆予想」記事を読んでないなら、下のリンクから。
参考:ストックフォト 2018年大胆予想
(結構長文注意)
プロカメラマンがストックフォトから大量離脱
2018年はプロカメラマンがストックフォトから大量離脱を始める最初の年になるだろう。
ストックフォトでは様々な理由からプロとアマチュアの垣根が物凄く低い。プロからすると競争激化、アマチュアからすると千載一遇のチャンスといったところ。アマチュアからすると写真がそれなりに売れるマーケット。プロからすると利益を出すのに苦労するマーケット。それがストックフォト。
ストックフォトで利益を確保するために必要なのは、前から言っていますがずばり生産性。
プロは生産性が低いのでストックでは追い出される。
プロはいい写真を制作する技術は持っている。ストックにおけるコストの高いいい写真は生産性が低い。生産性とは「資源から付加価値を産み出す際の効率の程度」のこと。いい写真でも売れなければ付加価値を生み出したことにならない。求められる必要以上の品質は必要ない。
代わりに必要なのは一定の品質を大量に生産すること。
アーティストを気取る多くのプロにはこれがなかなか難しいようだ。時間とコストをかけて最高にいい写真は制作できても、品質とコストのバランスを取って大量生産することは苦手のようだ。
つまり、ストックフォトでは思うように利益を出せないプロが多いということ。
そういうプロは雑誌とか写真集などのギャラの良い良質な仕事に専念すればよいだけのこと。
売れ筋の人物ポートレートでも落ちこぼれのプロが増えている。スタジオやモデル代などそこそこの投資をしたにもかかわらず、まったく売れない。そんなプロが増えている。
そういった落ちこぼれプロが、2018年は大量にストックフォトから離脱していくだろう。
代わりに増えると思われるのが、ストックフォト専業スタジオ。
ストックフォト素材を安価に大量生産するための組織。ストックフォトの生産性を極限にまで高めるたようという流れ。売れっ子カメラマンがグループを形成したり、起業して大規模にビジネス展開していくだろう。
アマチュアの状況はちょっと違う。
売れるものをコストをかけて制作し始めた利益目線のアマチュアは、2018年にマーケットから退場を始めるだろう。スタジオやモデル代をかけてでも利益の出るテーマは早々はない。そのことに気づいて、退場していくだろう。
残るのは趣味目線の生産性を重視するタイプのカメラマン。
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特性は分かるが具体像が浮かばない。
好きなものをコスト無視で撮り続ける。もともとが趣味なのでストックフォトをやるやらないにかかわらず、コスト無視でガンガン撮り続けるカメラマンは残る。しかも生産性を重視して大量の素材を制作することが好き。もしくは売上を増やすこが艦娘のレベリングのように楽しいと思える。こういったカメラマンはまだまだ伸びでしょう。
具体像がまったく浮かばないが、「艦これ」やってるカメラマンは怖そうな気がする。